自分のルーツを辿るシリーズ②
今回は小学校時代。
この時代での大きな出来事は大きく3つ。
①小学校1~3年生の時の担任の先生との出会い
②総選挙で勝ち取った児童会会長
③兄の影響で始めた野球
小学校1~3年生の時の担任の先生との出会い
この先生との出会いが自分に「自信」をつけさせてくれた。
そう断言できる。
先生は男性で当時35歳くらい。
身長が180㎝くらいあって最初は怖かったことを覚えている。
身なりもビシッしているわけでもなく、無精髭を生やしていて、
水泳のパンツを部屋で干してしまう感じのちょっと変わった先生だった。
授業もだいたいNHKの子ども向けの番組か、ディズニーアニメか、海のトリトンを見ていたような気がする。(このおかげでめちゃめちゃ学校が好きになった。海のトリトンの主題歌はいまでも歌える)
これだけを聞いていたら、子どもには好かれても親たちには嫌われてしまいそうだが、
そんなことはなく、子ども以上に親にも先生は好かれていた。
それは先生の人柄もあると思うが、子供たちが楽しそうに学校に通っていたのが一番の理由ではないかと思う。
この先生が自分に与えてくれたもの。
それは「チャレンジする環境」をたくさん作ってくれたこと。
先生のクラスの子供たちは他のクラスに比べて賞状をたくさんもらっていたと思う。
習字、絵、作文、勉強などなど本当にたくさんのことに対して。
もちろん賞状の枚数は子供たちによって差はあるだろうが、
「頑張れば表彰される」というモチベーションを、
知らずのうちに、この時代に植えつけられていたような気がする。
社会に出れば頑張っても報われないことなどたくさんある。
むしろ頑張りが報われることの方が稀だとも思う。
だけど、自分で言えばこの表彰されるという「成功体験」を経験出来たことによって、
何かにチャレンジしようという最初の一歩目を踏み出す勇気を与えてくれていたのだと思う。
これが自分の性格には非常にマッチした。
表彰されることで、自分は他とは違う特別なことが出来たのだと理解でき、
それが自尊心へと繋がっていった。
ここでの気づき。
知識も技術も感受性も、その時インプットできたことを表現できる環境があるということは本当に大切なことで、その表現をするという行動が「自信」へと繋がる確率が高い。そして、その自信がまた次の一歩を踏み出す勇気を与えてくれる。
学校で学ぶ何か偏ったカリキュラムだけではなく、幅広くそんな環境を準備してあげることが自分たち大人が子ども達のためにできることの一つではないかと思う。