NOBU-log

無職で長野から上京し、日々の経験を記したブログです。

【本紹介】新・魔法のコンパス 著者:西野亮廣

新魔法のコンパス

はじめに

ボクたち人間は”知らないものを嫌う性質”を持っている

キミが未来を知ろうとしない限り、キミは未来を嫌い続け、

キミは未来を迎え入れることができない。

 何かモノを購入しようとしたり、どこか旅行に行こうとするとき、

人は必ず事前にそのモノ・コトについて調べようとする。

これは実際に購入した時の間違いを少なくするため。

全ての購買行動は事前に仕入れた情報の答え合わせなのかもしれない。

 

それに対して、未来という不確実性の高いモノに対して私たちは

抵抗や恐れを抱くのかもしれない。

でもこれは、自分の力で未来をどうにでも変えることができるということでもある。

未来の自分がその時に最良の選択だできるように、

いまはできるだけたくさんのコトに触れ、たくさんの経験をしていきたい。

 

第1章 お金

お金は「他者に提供した『価値』の対価」

お金というのは、他者に提供した『労働』の対価ではなく、他者に提供した『価値』

の対価なのだと記されています。

これはwithコロナ時代のいま、マスクやアルコールスプレーの価格が爆発的に上がって

いる事象もその一つだと思います。

同じサービスでもタイミングや環境が違えば、他者に与える「価値」も変動するという

ことを忘れてはいけないと感じます。

 

キミの収入を増やすには、キミの「希少価値」を高める必要がある

 本書ではこの希少価値の高め方についても説明がされている。

その方法とは、「職業の掛け算」。

Aだけの仕事をしている人より、

AとBを仕事にしている人の方が希少価値は高く、

AとBとCを仕事にしている人の方がさらに希少価値は高くなる。

 

自分が選ぶ職業が自分の能力に変わっていくと考えると、

HUNTER×HUNTERの念能力や、ドラクエの転職みたいで何やらともて

ワクワクします。

 

自分であれば、

「A:パーソナルジム プロデューサー」

×「B:カメラマン(理想)」

×「C:ブロガー(これも理想)」

こんな感じ、がいいな。

ですが、BとCのレベルが低すぎてものすごく歪な三角形になっているため、

この三角形の面積を広げていく努力をしなければならない。

 

第2章 広告

悩みを共有することで、人が集まる

私は西野さんが運営をするオンラインサロン「西野亮廣エンタメ研究所」に入会をしているが、はじめに何に驚いたかというと、まだ世に出してはいけないトップシークレットの話をその研究所内では絶対口外禁止という何の効力のない口約束の中、既にオープンにされていて、ディスカッションがされていたことです。

これが成り立つのは西野さんの人柄然り、サロン運営の努力そのものはもちろんのこと、これだけさらけ出されたら自分ごととして考えるようになり、何か特別なことをしているような当事者意識が芽生えるからなのだと思う。

そしてシンプルに、悩みを打ち明けてもらうって、とてもうれしいんだという事です。

 

『満足度』ー『期待度』=リピート度

この公式はサービス業をやっている人なら馴染みが深いもので、

この中でいう『満足度』をどれだけあげることができるかに焦点をあてがちだと思います。ただ、西野さんがここで着目しているのは「期待値のコントロール」。

広告を出す時点で実際の満足度を超えてしまうような奇跡の写真を使うのはNG。最終的に期待値を上回ることができるように、広告からコントロールしなければならないということがここでは記されています。

 

特別付録 この世界に失敗など存在しない

ここでは、西野さんが2019年3月23日に近畿大学の卒業式にてスピーチされた内容が文字に起こされています。これはyoutubeにも残っているため、そちらを貼り付けておきます。


キンコン西野 伝説のスピーチ「人生に失敗など存在しない」平成30年度近畿大学卒業式

 

第3章 ファン

多様性を生むハズだったインターネットは、逆に「全員、右にならえ」の世界を作り出してしまって、「ボケ(異端)」は今日も殺されている。

私たちは人との違いに恐怖を感じる。これは学校教育で植えつけられてしまった固定観念だと思う。サラリーマンという私自身の立場で考えても、やはり新しい何かを事業として起こす時には会社の社長、上長の承認だったり、会社の方針だったり、資金だったりと様々なしがらみにより実行することは本当に大変なことだと肌身で感じている。

事業一つにとっても、成功確率を高める施策を打てば打つほど、それは既にデータとして世の中にあるものなので、必然と右にならえなってしまうのだと思う。

こういったループが嫌で、抜け出したのであれば本書では、

自らで鎖国空間を作り突き抜けられる環境を作ればいいのだと記されています。

 

 目の前に、同じ味、同じ値段、同じ内容の店が並んだら、ボクらが店を選ぶ理由は一つしかない。「誰が働いているか?」だ。

ブランドでモノを選ぶように、人がブランドになるのだと思う。

私が今いるパーソナルトレーニング市場も、今はまだ「店舗検索」が主ではあるが、最終的に紐づくのはパーソナルトレーナー個人だ。 まだ社会的に、企業で運営している店舗の方が信頼が高かったり、検索順位が高いがために入り口は店舗検索が多いが、いずれこれも逆転するのだと思う。

 

ファンを熱狂させるには、この感情曲線を念頭において、然るべきタイミングで『負け』を作らなきゃいけない。

 ドラマだって映画だってゲームだって、思い返せば必ずこの曲線がある。

ビジネスでもこのストーリーを演出することが大切なのだと気付かされた。

失敗をしないようにするのではなく、失敗をしなければ飛躍もしないし、ファンもつかない。西野さんにとっては負けだったり、悩みだったり、世間で言う所のネガティブ要素が一番の武器になっている。