今回は私がここ数年で一番影響を受けた本である、
SHOWROOM社長 前田裕二さんの『メモの魔力』のご紹介です。
本当にためになることばかりが詰まった本ですが、
その中でも各章ごとに私の心に残った文章をピックアップして
ご紹介していきます。
第一章 メモで日常をアイデアに変える
「ファクト→抽象化→転用」という最強のフレームワーク
本書内でも記されていますが、このフレームワークこそが最重要ポイントになります。
①インプットした「ファクト」をもとに、
②気づきを応用可能な粒度に「抽象化」し、
③自らのアクションに「転用」する
この本をきっかけに自分自身のメモを見返してみたのですが、
①の割合が9割・・・。こんな方も多いのではないかと思います。
本書でいうところの、私のメモのほとんどは「記録のためのメモ」に
なってしまっていたようです。
この①をさらに②③することによってただの記録が「知的生産」のためのメモに
変わっていくのだと記されています。
これを期に私もノートを開いて、左側に「ファクト」、右側に「抽象化、転用」
という使い方を始めましたが、見事に右側の空欄率が高めです。
戒めのためにあえて空欄のままに今はしていますが、
日頃からの訓練が大切だと感じています。
本書内に前田さんのメモの一部の紹介が載っていますが、もはや芸術です。
第二章 メモで思考を深める
この章では前田さんのメモ術の根幹でもある抽象化についてのhow toが細かく記されています。抽象化と聞くと何やら小難しそうなイメージを私も持ちましたが、
本書を読み進めていくと、今までの生きてきた人生の中でも自然と抽象化を
してきたんだといくことに気づかされ、とても身近なものに感じるようになりました。
抽象化について様々な方法や考え方が記されている中で、
「解くべき課題」を明確に持っているか?
これが、本当に大切なのだと感じます。
本書内でもこの課題がなければ抽象化もただのゲームで終わってしまう
と記されていますが、この課題が明確にあるからこそモチベーションにも繋がりますし、このメモが自分自身の何かを達成するための武器だとするのであれば、
抽象化→転用を繰り返していくために最も持っておくべきものなのだと思います。
第三章 メモで自分を知る
なぜ前田さんがメモにこだわるようになったのか、
その理由がこの章には記されていました。
ひとえに、「猛烈に望んでいることがあるから」、です。
どうしても、命を削ってでも、人生をかけて実現したいことがある。
そのための武器がメモであり、その強い思いこそが、メモに対する飽くなき姿勢を支えているからです。
これが前田さんのいう、「自分を串刺しにする本質的な軸」なのだと思います。
私のようにまだ猛烈に望むものが見つけられない・・・
そんな人のためにこんなことが記されていました。
経験していないこと、知らないことは、「やりたい」と思うことすらできないのです。
だからこそ、たくさんの選択肢に触れるための行動が必要なのだと感じます。
第四章 メモで夢をかなえる
この章には私が本書で一番好きだなと思った言葉がありました。
それは、
「なぜ流れ星をみた瞬間に願いを唱えると夢がかなうのか?」、考えてみたことがありますか?願いがお星様に届くからでしょうか。おそらく、違います。僕が思うには、「流れ星を見た一瞬ですら、瞬間的に言葉が出るくらいの強烈な夢への想いを持っているから」です。
なぜ想いが強ければ強い程いいのか。その思いの強さが行動への反映率を上げてくれると記されています。
第五章 メモは生き方である
勝負は書くか書かないか。もはやこれは、テクニックの問題ではなく、自分の人生とどれだけ真剣に向き合うかという、「生き方」の問題なのです。
メモをどうやってとるかというテクニックよりも、まずはひたすらメモを取り続けてみる。そんな姿勢が何よりも大切で、それこそがメモを取ることの本質なのだと思います。
まとめ
このブログを書いているのは、私が実際に本書を読み終わってから1年半後です。
仕事でも遊びでもこのメモの魔力が大きな影響を与えてくれていることを実感しています。まだ、抽象化を習慣化するというところまでは行きませんが、常に違う観点からおのごとを考えようとしてみたり、何より考え方が整理されて頭の中がごちゃごちゃすることが減った気がします。
本書の一番後ろには前田さんが一般の方々に応募した『人生の軸』が掲載されています。実は私も運よく掲載をさせていただく事ができました。
私の人生の軸は、『自分の可能性を自分が一番信じている』です。
自分自身を裏切らないよう、これからもメモを最大限活用していきたいと思います。